新刊紹介
会員の熊谷治子氏(仙台白百合女子大学)が執筆した『音楽と絵画で読むT.S.エリオット ― 『プルフロックその他の観察』から『荒地』へ』(彩流社)が刊行されました。
2019年に実写映画化されるミュージカル『キャッツ』の原作者、T.S.エリオット。「現代詩の祖」としても知られるエリオットがショパン、ワーグナー、レンブラント、ゴヤ、マネなどバロック、ロマン派、印象派の音楽や絵画からの影響をいかに昇華させ、ストラヴィスキーらに触発されてモダニズム文学の金字塔を打ち立てたのか。音楽と絵画、そして「音景」(音+風景)の複合的視点から読解したエリオット論。