2021年4月 6日 (火)

第43回総会・第73回研究発表会

総会・大会へのご出欠ならびにご連絡先・ご所属の変更等の有無等につきまして、総会資料とともに郵送される返信用はがき、あるいはこのフォームでお知らせください。

日時 2021年5月15日(土)14:00–17:15
場所 Zoomによるオンライン開催(ミーティングID:915 9479 0280、パスコード:517426)

プログラム
13:00 役員会 役員・委員は別途ご案内するURLからご出席ください。

13:50 受付開始

14:00 総会 開会挨拶:舟川一彦会長

14:20–15:00 研究発表 南ひかる(上智大学大学院博士後期課程) 司会:田村真弓(大東文化大学)
『冬物語』における"play"の重要性

15:15–17:15 シンポジウム 司会・講師:杉野健太郎(信州大学) 講師:中村美帆子(明治大学)、下楠昌哉(同志社大学)、平塚博子(日本大学)
英米文学とスポーツ

17:15 閉会挨拶:日臺晴子副会長

第73回研究発表会:発表・シンポジウム要旨

『冬物語』における"play"の重要性
南ひかる
 『冬物語』において"play"という語は、気晴らし(recreation)と演技(performance)という大きく2通りの意味で用いられており、前者は子供時代、無垢、自然、後者は大人の世界、偽り、技巧と関連付けられている。子供の気晴らしが無垢や、自然の持つ成長力を連想させる一方で、大人の「遊び」は策を弄することや性的な罪深さと結び付く。しかし、最終幕においてハーマイオニが彫像となって現れた時、2つの意味が融合し"play"という語は「再生」という新たな意味を帯びるようになる。このような"play"という語の両義性とその「再生」の力を論じる。

英米文学とスポーツ
杉野健太郎、中村美帆子、下楠昌哉、平塚博子
 近代スポーツは、産業革命後の19世紀初頭のイングランドで誕生したというのが最も妥当な見方であろう。当然ながら、近代スポーツと近代あるいはモダニティは切り離せない。東京オリンピック開催を機に催される本シンポジウムでは、19世紀以降の英米文学とスポーツとの関係を考えてみたい。

1. E・M・フォースターとスポーツ ― 帝国主義と青少年たち
中村美帆子
 E・M・フォースター(E. M. Forster, 1879–1970)のThe Longest Journey(1907)や、死後出版のMaurice(1971)には、19世紀末から20世紀初頭にかけての帝国主義下のイギリスにおける、青少年の教育の在り方が見られる。当時の学校教育は、スポーツを利用し、帝国の将来を担う男子の育成を目指した。しかし、これらの作品に登場するスポーツは、むしろ帝国主義に反するものとして機能している。本発表では、作中に見られるフットボールやクリケット等のスポーツの役割を考察する。

2. 柔術と柔道 — 小泉八雲と嘉納治五郎
下楠昌哉
 『ブリタニカ百科事典』第11版(1910–11)の"Ju-jutsu"の項目において、小泉八雲ことラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn, 1850–1904)のOut of the East(1895)から柔術の説明が引用され、ハーンが教鞭を執っていた熊本の第五高等學校でなされていた武術の描写は、英語圏における「柔術」表象の代表となった。しかしながら、ハーンが目にしていた武術は、五校では「柔道」と呼ばれていた。当時の五校校長こそ誰あろう、講道館柔道の始祖嘉納治五郎だったからである。このエピソードを中心に、19世紀末から20世紀はじめにかけての英米での"Ju-jutsu"のイメージを考察する。

3. F・スコット・フィッツジェラルドとスポーツ ― The Great Gatsby を中心として
杉野健太郎
 F・スコット・フィッツジェラルド(F. Scott Fitzgerald, 1896–1940)の作品、とりわけ1922年を主な時代設定としたThe Great Gatsby(1925)には多くのスポーツが登場する。自伝的要素が強くプレップスクールと大学を主な舞台とする最初の作品This Side of Paradise(1920)のフットボール(アメリカン・フットボール)とは打って変わり、現代消費社会が誕生したアメリカの1920年代=「狂乱の時代」あるいはジャズ・エイジのニューヨークを舞台とするThe Great Gatsbyでは、ベースボール、クリケット、ポロ、フットボール、ゴルフと多彩なスポーツが登場する。本発表では、おそらく多くの学者が興味を抱きながらも特に日本ではまったく論じられてこなかったThe Great Gatsbyにおけるスポーツの問題を論じたい。

4. ウィリアム・フォークナーとスポーツメディア
平塚博子
 1954年創刊のアメリカのスポーツ雑誌Sports Illustratedには、多くの著名な作家が寄稿し、ウィリアム・フォークナー(William Faulkner, 1897–1962)もその一人である。当時、ノーベル賞を受賞しアメリカを代表する文化人となっていたフォークナーの同誌への起用は、アメリカ政府の冷戦期の文化政策とそれを支持する同誌の編集方針に合致するものであった。これらのことを踏まえたうえで、本発表ではフォークナー作品、特にThe Reivers(1962)とスポーツメディアの関係を考察する。

2022年度フルブライト奨学金について

日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)からのご案内です。詳細は2022年度フルブライト奨学金募集についてのページをご覧ください。お問い合わせは同委員会にご連絡願います。オンライン登録期間は4月1日(木)–5月31日(月)です。

2021年2月15日 (月)

Soundings Newsletter第72号発行

会報Soundings Newsletter第72号が発行されました。ご一読ください。

2021年2月10日 (水)

2021年ワークショップ

巽孝之先生(慶應義塾大学教授)による好評のワークショップをオンラインで開催します。参加を希望する方は事務局までご連絡願います。URL等をお知らせします。

日時 2021年3月19日(金)15:00–17:00
テーマ 「世界文学を考える」
テキスト 小倉孝誠編著『世界文学へのいざない — 危機の時代に何を、どう読むか』(新曜社、2020年)

Sekai

Soundings第47号原稿募集

会誌Soundings第47号は2021年10月末に刊行予定です。論文、書籍紹介、研究ノートの投稿を希望する方は、最新の投稿規定を参照の上、5月末日までに事務局へ原稿をお送りください。掲載料は無料です。

2021年度研究発表会:予告

2021年5月15日(土)、オンラインで開催予定。

発表を希望する方は事務局にご連絡願います。3月10日(水)までに、氏名、所属、タイトル、200字程度の要旨をお送りください。

第38回刈田賞・第37回ロゲンドルフ賞について

評議員、会誌編集委員、査読者の投票による審査の結果、Soundings第45号掲載論文について刈田賞・ロゲンドルフ賞とともに「該当なし」となりました。

2020年4月 8日 (水)

【重要】第42回総会・第72回研究発表会:延期のお知らせ

会員の皆様へ

第42回総会・第72回大会について、諸事情を勘案しました結果、予定されていた5月23日(土)の開催を断念することとなりました。本年度中の延期開催を現在検討しておりますが、まだお伝えできる状況にはありません。

4名の研究発表者、4人の先生方をお迎えしてのシンポジウム企画で、充実した大会になることを楽しみにしておりましたが、苦渋の決断であります。ご準備くださっていた皆様には、心よりお詫び申し上げます。

下記3件の担当者交代のほかは2019年度と同じ役員・委員体制で運営を続けてまいります。ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。これは本来なら総会での審議を経るべき事項ですが、総会が開催できないため、この点につきご異議のある方は5月23日までに事務局へご連絡ください。
 書記=三原里美氏(中村美帆子氏と交代)
 会計=中村美帆子氏(佐野陽子氏は退任)
 会誌編集長=山口和彦氏(中島渉氏は退任)

今後については決定し次第、皆様に改めてご連絡いたします。皆様も、ご健康にご留意のうえお過ごしください。

2020年4月8日
会長 舟川一彦

2020年2月28日 (金)

【重要】2020年ワークショップ:中止のお知らせ

新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた各方面の取組み、ならびに諸事情を勘案しました結果、かねてより3月13日(金)に予定しておりました巽孝之先生によるワークショップは中止とさせていただきます。

楽しみにしておられた皆様には誠に申し訳ありませんが、事情をご高察の上、ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

*事の性質上、延期するにしても年度中の開催は難しいため、「中止」と表記しています。
*なお、講師の巽先生より、今後、事態の推移を見守りつつ、新年度に入ってから、ふさわしい時期に再度企画してもよいとの大変有難いお申し出を頂戴しております。その際には改めてウェブページ上にてお知らせいたします。

皆様におかれましても、ご健康にくれぐれもご留意のうえお過ごしください。

以上

サウンディングズ英語英米文学会事務局