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2026年4月 1日 (水)

第78回大会:研究発表・講演要旨

"The rain it raineth every day" — 『十二夜』と『リア王』における道化の歌と時間
南ひかる
シェイクスピアの『十二夜』と『リア王』におけるフェステとフールの歌を取り上げ、喜劇と悲劇という異なる劇世界を横断して現れるこの歌を手がかりに、両者を時間のリズムを刻む存在として捉えることを試みる。一般に劇の時間は物語の進行として理解されるが、道化の歌はそれとは異なる時間の流れを示している。本発表では、リフレイン、旋律の連続性、そしてそれらが生み出す時間の感覚を通して、道化と時間との関係を考察する。

断絶ではなく折衷へ — 一般庶民による超絶主義の受容の一考察
皆川祐太
本発表では、2009年にMassachusetts Historical Reviewで紹介された裁縫婦Patience Fordの回心体験ナラティブを手がかりに、超絶主義が一般庶民へどのように波及し、彼らがいかに応答したのかを検討する。Fordは超絶主義に共鳴する思想を語りながらも、超絶主義者との直接的な関係性を後景化し、既存の人間関係の維持を図っている。本発表は、この語りの構造に注目し、革新的思想の受容が社会的断絶ではなく、日常生活との両立を模索する折衷的な態度を生み出していたことを明らかにする。

越境する思想/交差する思考 — フランスからアメリカへ "Deconstruction"を一事例に
土田知則
「越境」、「交差」、「差異」等の概念をもとに、フランスからアメリカへという思想の展開について論じる。主として"Deconstruction"理論の論理特性について考察する予定である。